Story of the pearl

歴史のなかに受け継がれてきた

真珠の
美容健康法

紀元前から現在まで、
美肌づくりや薬として利用されてきた真珠の歴史

2000年前から珍重されている、
漢方薬としての真珠

宝飾品として愛されてきた真珠。同時に2000年前から漢方薬として使われてきた長い歴史があることは、あまり知られていない真珠の側面でしょう。明朝時代の著名な薬学書『本草綱目』には、真珠の性状について、帰心、肝経、寒、甘、咸、無毒とされ、漢方の書には、真珠は解熱、鎮静、滋養、強壮、鎮咳などの作用があるとの記述がみられます。また現在でも、漢方の世界では、風邪や炎症、消化不良などに対応する内服薬や、傷口や湿疹などの塗り薬の成分として利用されています。

世界の美女も
夢中になった真珠美容

中国・唐朝の時代を治めていた玄宗皇帝の寵愛を一身に受けた楊貴妃は、真珠を粉にして飲むだけでなく、玄宗皇帝から贈られた真珠風呂で美に磨きをかけたといわれています。さらに清の時代には西太后が酢に真珠を溶かして飲むことを毎日の美習慣にしていました。また、古代エジプトの女王クレオパトラも、酢に真珠をいれて飲み干したという記述が、プリニウスの博物誌に残されています。

江戸の“眼力”づくり、
目薬としての真珠

江戸時代、都を中心に重用されていた薬に、「御夢想真珠散」という、なんとも麗しい名をもつ真珠配合の目薬が存在したそうです。当時の説明書には、この目薬を使い続けると「かすみを晴しあき涙を止め、眼力を強くすること神妙」とあります。さらに興味深いのは、原料となる真珠の産地によって目薬の価格が左右されていたことです。なかでも伊勢志摩産の真珠を使った目薬は、他の産地のものに比べて、数倍から10倍程の価格で取引されていたと当時の資料に記されています。